主 催 | 日本化学会コロイドおよび界面化学部会関西支部、コロイド懇話会 |
協 賛 | 近畿化学協会、色材協会、触媒学会、日本材料学会、日本分析化学会、粉体工学会、 日本セラミックス協会、日本吸着学会、日本生物物理学会、日本膜学会、日本薬学会、 日本化学会コロイドおよび界面化学部会、徳島大学地域共同研究センター |
日 時 | 平成14年(2002年) 7月25日(木)12時50分 〜 26日(金)12時10分
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会 場 | ホテルグランドパレス徳島(徳島市寺島本町, 088-626-1111, JR徳島駅から歩いて3分) |
プログラム | (第1日目) 7月25日(木)12時50分〜17時10分 1. 溶解液付き注射用抗生物質キット製剤の開発−「日抗基」製剤総則・各条改正− 椛蜥ヒ製薬工場・経営企画部 泉 雅満氏 (内容紹介)MOSS協議を受けて1986年に医薬品とくに注射用医薬品の細菌汚染・異物混入防止、投薬調製時の過誤の防止等治療の質向上を目指して「キット製品」の定義と承認に関する取り扱いが明らかにされた。その結果、製薬企業各社は「キット製品」を開発することとなった。ところが、注射用抗生物質は「日抗基」において密封容器に収納することが決められていたため、特殊開発容器であっても気密容器であるプラスチック製容器に収納できない状況であった。関係機関の協力を得て気密容器使用に至る経過を説明する。2. 公設試における産官学共同技術開発事例 兵庫県立工業技術センター 河合 進氏 (内容紹介)兵庫県立工業技術センターでは平成14年度大幅な機構改革を行い、県内中小企業のものづくりや技術開発をさらに積極的に支援する体制となっています。その概要を紹介するとともに、セラミック部門が対象としている出石焼、淡路瓦をはじめとする関連業界との産官学共同技術開発事例や企業と共同して大型放射光施設(Spring-8)を用いた硬質膜などの構造評価技術の確立に取り組んだ事例について紹介します。3. 次世代ナノバイオデバイスの開発と産業応用の可能性 徳島大学薬学部・CREST 馬場嘉信氏 (内容紹介)マイクロ・ナノテクノロジーを活用したバイオデバイスの開発は、将来のゲノム創薬・医療の研究にとって必要不可欠の技術となってきている。しかし、従来に比べて、極めて微小な空間における生体分子の挙動は、界面の影響を強く受けるために、従来のバイオテクノロジーの開発とは異なり、ナノバイオデバイスの開発には、界面科学やコロイド科学で培われた基礎研究に基づく新たな技術開発戦略の構築が必要となる。本講演では、次世代のナノバイオデバイス開発の現状と将来展望について解説するとともに、その産業応用および新規産業分野創出の可能性について議論したい。4. 大学を核とした産学官連携施策の現状と今後の在り方について 文部科学省研究振興局 山田亜紀子氏 (内容紹介)「知の時代」と言われる21世紀に入り、社会の各般から大学に対しこれまでになく大きな期待と要請が寄せられています。産学連携活動は、学術研究の進展の重要なプロセスであるとともに、研究成果を社会に還元する有効なシステムとして極めて重要です。今回は文部科学省における産学官連携施策の現状について述べるとともに、大学の構造改革、国立大学の法人化の流れの中で今後の産学官連携システムはどうあるべきか、文部科学省における取組の方向性を紹介します。● 18時 夕食・懇親会・宿泊 (第2日目) 7月26日(金)9時〜12時10分 5. チタン焼結多孔体の表面修飾とその機能 徳島大学歯学部 浅岡憲三氏 (内容紹介)医療の分野で、力学的な信頼性と生体との親和性を兼ね備えた基盤材料の開発が課題になっている。チタンおよびチタン合金がその目的を達成できる材料として注目されている。チタンが生体と融和するには、合金表面と生体組織が一体化する必要がある。リン酸カルシウムをチタン表面に修飾すること、そのリン酸カルシウムに生体機能タンパク質を修飾することにより、融和が可能になる。こうした修飾技術の開発を、機能性粉体の表面組成制御技術、多孔質金属の製造技術との関連で考える。6. 分子集合体を鋳型とするセラミックナノチューブの創製と利用 京大エネルギー研 足立基齊氏 (内容紹介)シリカナノチューブが界面活性剤とシリコンアルコキシドの複合体を鋳型として合成できることが見出された。そのナノチューブの形成過程、及びMCM41のような構造を持つシリカナノチューブの集積体の形成過程についての研究結果を紹介する。次に、高い光触媒活性を持つチタニアナノチューブの合成と、色素増感太陽電池への応用について述べる。最後に、シリカ、チタニア以外の金属酸化物ナノチューブの合成への拡張についての試みについて紹介する。7. リン脂質二分子膜とコロイドおよび界面化学 徳島大学工学部 金品昌志氏 (内容紹介)リン脂質二分子膜におよぼす圧力効果の概要について述べる。脂質膜研究では、 ESR、NMR、DSC、X線回折などにより、その構造が明らかにされてきた。しかしながら、圧力効果に関する研究は極めて少ない。熱力学的興味としての圧力効果以外にも、麻酔作用の圧拮抗をはじめとして深海生物の圧力環境適応や高圧力殺菌の食品加工への応用など圧力の関心は高まってきている。コロイドおよび界面化学の視点から、リン脂質二分子膜と麻酔薬の相互作用についても述べる。● (株)大塚製薬工場・松茂工場輸液製造工程見学(希望者のみ、参加費無料) 昼食のち13時30分出発、16時30分ごろJR徳島駅前で解散予定 |
参加費 | 主催・協賛団体会員28,000円、大学・官公庁会員18,000円、学生会員12,000円、非会員35,000円 (宿泊、食事、懇親会、講演要旨集の各代金を含む) |
参加申し込み 締め切り | 7月22日(月)、ただし定員50名になり次第締め切りとします。 |
参加申し込み 方法 | 「第20回関西界面科学セミナー参加申し込み」と標記し、@氏名、A所属、B連絡先(郵便番号、所在地、電話番号、fax番号、e-mailアドレスなど)、C会員種別、D工場見学会の参加希望の有無 を明記して、下記申し込み先あてに葉書、fax、電子メールのいずれかでお申し込みください。参加申込書が届きましたら、会費(銀行振込)の請求書と会場案内地図を参加申込者宛にお送りします。 |
申し込み先 | 〒770-8505 徳島市庄町1-78-1 徳島大学薬学部薬学科製剤学研究室 嶋林三郎 宛 Tel: 088-633-7267, Fax: 088-633-9510, e-mail: saburo@ph.tokushima-u.ac.jp |